「カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害防除技術講習会」に参加しました。主催は宮城県北部地方振興事務所栗原地域事務所林業振興部 です。
「ナラ枯れ?」聞きなれない方もいらっしゃると思います。当日、配布された資料によりますと、「カシノナガキクイムシが病原菌(ナラ菌)を伝播することによって起こる、樹木の伝染病の流行」とありました。ミズナラ、カシワ、コナラ、クリの順で枯死しやすいのだそうです。
この虫は大変小さく幅1mm、長さ5mm位のため、風に乗ると遠くまで移動できるのだそうです。そして、落下傘のように落ちたところで流行するらしいです。
講習会では、森林科学館で①佐々木講師からナラ枯れのメカ二ズムについて、山に入り②佐藤講師による実際に枯死したミズナラの木に「立木NCS注入処理」を体験しました。参加者全員が真剣そのものでした。
お近くで次のような木があれば情報をお寄せ下さい
Aブナ科樹種(ミズナラ、コナラ等)で枯れかかっている。又は枯れている
B木の根元に細かな木くずのようなもの(フラス)が沢山ある
(これからは余談です)
さて、この講習会で、興味ぶかい説明がありました。このカシノナガ・・はナラ菌の他にカエンタケ菌も一緒に運ぶようです。ちなみに今回注入処理を体験したミズナラの根元にカエンタケ(注)がありました。
(注)カエンタケ;ネットで調べますと汁に触れれば皮膚がただれる。3グラム食べれば死ぬ・・と書いてあるものもありました。ご存知の方も多いと思いますが取り扱いにはご注意を。