22日、仙台市在住の作家の一人伊集院静氏のサイン会が仙台市であり参加しました。このサイン会の趣旨は、この大震災で被災した人たちへの励ましだったと思います。
女房が同氏の大ファン。その影響で、私たちの家族は皆ファンになっていました。
このサイン会には、私と長男家族とが参加しました。
私たちの番になりました。私たちは被災者ではありません。それでも聞かれましたので、長男家族がたまたま運がよく助かった話などをしました。一人一人に握手をしていただき、一人一人に言葉をいただきました。
今まで味わったことがない感動がありました。凝縮された非日常的な体験でした。彼の言葉一つ一つを思い出しています。
そして、この感動は、私だけではありませんでした。家族全員が幸せな気持ちになったようでした。
被災者でない私がいつも苛立ち力が出ていませんでした。しかし、今回彼と一言二言話をしたおかげで何かが変わりました。
今まで、何度か今度こそ頑張る・・という思いが沸いてきたことがありました。しかし、今回の経験は今までとは違って何か肩の力が抜けたようなさわやかな力が沸いてきたような気がしました。
首相や代議士が来たという話を聞くと無性に腹が立ちます。来ないと腹立つし来られるともっと腹立ちます。国会中継を見ても、冒頭、「被災された〇〇には・・」とか話の中で「〇〇に行ってきましたが・・・・」そんな点数稼ぎの上っ面な発言に苛立ちます。
伊集院静氏のサイン会では彼への畏敬の念をいだきました。また、彼が発する「気」または「生き様」を私の体の中で共鳴したような不思議な感覚を持ちました。
仙台市文学館の中に彼のコメントがあります。「私の家の上を白鳥が飛んで行った。これだけでもここに住んだ価値はあると思った」
自分の国や自分の郷土を本気で好きになる人。そして、本気で生きてきた人・・この方に私たちは力をいただきました。