栗原市立花山小学校のお祭り「さくら岡まつり」に行ってきました。
オープニングは、この小学校のOB、といっても中学生による伝統ある神楽。
次に子供達の企画し運営する手作りの各種ゲーム。そして地域の人が運営する蕎麦ダンゴ、綿あめ、クッキーや木の実ジュース、ネーチャークラフト、昔遊び、柿の皮むきなど・・・。終わりは、地域の方が作ったおこわご飯とトン汁です。
これらはその一コマ。
水ヨウヨウ釣り
ネーチャークラフト
蕎麦ダンゴ
木の実ジュース
柿剝き
花山小学校は児童数30数名、この小学校のお祭りに集まったのは200人。今年で22回目。この小さな学校が統合されず残ったおかげでこのお祭りができます。
一つ一つのコマには準備段階からのドラマがあります。
例えば、冒頭紹介の神楽。中学校の総合学習の中で守られてきました。しかし、中学校が統合されました。300年の伝統があるこの神楽の存続が厳しくなりました。何とかしなければという思いになります。
例えば柿剝き。今年は昨年より若干少な目の800個、今年は柿の花が咲く時期に遅霜があり不作とか・・。
その中で集め、協力した教師や地域の方・・。
例えばトン汁の中のコンニャク。児童のお手製。地元のY子さんが育て、作り方を指導したもの。
小学校を元気にすることが町を元気にすること。この祭りの陰に、私が最も尊敬する教師のひとりM先生の存在があります。
学校のプールの横のガマズミを横目に花山ダムを望みます。ダムの水は未だ濁っています。
今年9月30日夜中、台風17号がもたらした迫川の上流での記録的な豪雨。この濁りは、たぶんその影響と思います。
この豪雨の影響で、花山養殖の銀鮭の稚魚30万匹が死に、更にイワナ養殖にも甚大な被害を与えました。この花山ダムは、ダムの下流の町を水害から守るために花山の住民に立ち退いてもらって設置した物。今回の記録的な豪雨からも下流の町は守られました。しかし、上流にある花山を守ることはできませんでした。
過疎化が進み、学校の統廃合が進められています。町の伝統が失われてしまいます。ダムの下流に住む町の人たちには、その現実を知ってほしいです。
さくら岡まつりで中学生の神楽を見た花山のY子さんが、最後のご挨拶で、「神楽を見せていただいて心静かになりました」と感想を述べておられました。
花山の神楽、なんとしても残したい。