朝の散歩コースにこの木があります。
イチイです。時々取って食べます。上品な甘さです。種は毒があると言われているので出します。
イチイは一位と書くようです。
造園科のO先生が、高官の用いる笏に使ったことからこの名がついたと言われていると教えてくれました。
北海道の観光地でこの木の古木を見かけました。大抵樹名板がついており「オンコ」と書いてありました。
普通に食べているこの実についてネットで調べました。
一部を抜き出しました。
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果実は甘く、そのまま食用にしたり、焼酎漬けにして果実酒が作られる。
しかし種子には有毒アルカロイドのタキシン (taxine) が含まれている。種子を誤って飲み込むと中毒を起こし、量によってはけいれんを起こし、呼吸困難で死亡することがあるため注意が必要である。イチイのタキシンは果肉を除く葉や植物全体に含まれる。
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イチイの実の種の毒性が明確に分かっているようです。分かっていればもう怖いことはありません。
(ここからが本題です)
きょう2013-9-11の河北新報社説です。次のようなタイトルで福島県の被災者の長期的な健康管理の必要性を訴えている。
「低線量被ばく リスク評価の調査必要」
低線量被ばくの健康への影響は、イチイの種の毒性のようにはいかないです。専門家によって異なるためです。
福島県が当時18歳以下だった約36万人を対象に行っている甲状腺検査の結果です。
「8月20日現在、甲状腺がんの子供は18人、がんの疑いは25人」
一般的には10代の甲状腺がんの発症率は100万人に1~9人、36万人に直せば0.3~3人と言われているようです。
素人の私には、福島県の甲状腺がんの発症率は6倍以上と計算できるんです。
それでも、国は上記18人は多いか少ないかの判断はできないとしています。
つまり、症状がない人を対象にとした大規模調査は福島が初めてで比較する科学的なデータがないということです。
科学的なデータがなければ放射線の影響が少ない県で調査すれば済むことだと思います。
調査したくない何かがあるんでしょうか?
分からないままにしておく方が怖いです。