植木屋さんが教えるミニ門松作りを少し詳細に説明したいと思います。
これが完成品です。左右一対です。大中小長さが異なる3本の竹の中の竹が向かって右にあるのを右に
左にあるのを左に置くのが決まりです。
具体的に工程を示します。
A松,B竹,C松、竹等を入れる入れ物と飾り縄です。
材料集めです。所有者に断って採ります。
A「松」です。
門松の主役は、何といっても「松」です。地方によって異なりますが、1~3年松の枝の根元に白い紙帯をつけて依り代としています。
アカマツを使います。放置された山林で採らせていただきます。枯れ枝を落としたり手入れしながら採ります
B「竹」です。
こちらも放置された竹藪を整備しながら採らせていただきます。
採ってきた竹をもみ殻で磨きます。磨く前と磨いた後ではその差が歴然です。
「そぎ」を入れます。そぎの角度が極めて重要です。
そぎの面、3本大中小揃えて束ね、切りそろえます。根元にこれから作る胴の部分にしっかり収まるよう新聞紙の帯で巻きます。
C「竹や松を入れる胴)
唐竹を使います。輪切りにします。
選った藁をその唐竹の胴に縄で巻いて固定します。
縄は3ケ所巻きます。普通の大きさの門松では、下から、7周、5周、3周と巻きますが、ミニ門松では、いずれも2周だけとします。中央の段は、正面に来るよう結びます。鬼首結びの後、花弁3枚の梅の形です。上と下の段は、真後ろで鬼首結びの後男結びにします。結び方は長くなるので割愛します。
組み立てです。
BとCを合体します。Bの下端には新聞紙の帯を巻いてありCにしっかりと固定されています。
新聞紙の帯が巻いていない3本の竹とCの胴の竹の内側の隙間に松を刺していきます。
胴の部分の藁を切りそろえて、最初の写真のようにちょっとした飾り、写真では梅の造花を1~2輪
入れてみると、松の緑と梅の赤が生え、上品さの中にも華やかさが出ます。
材料集めの時、竹林や松林の整備に一役買っています。自然の素材を使っています。正月が過ぎたらどんと祭で燃やすことができます。
「植木屋さんが教えるミニ門松作り」挑戦されては如何でしょうか?