昨年6月14日岩手・宮城内陸地震の震災復興中の当地が、5年前の中越地震から見事に復興しつつある旧山古志村に学ぶため花山農業振興協議会として視察に行ってきました。
長岡市議会議員関さんを中心に皆さんの親切なご案内ですっかり山古志ファンになってしまいました。同時に自分達に何ができるか何かしたいという思いを強くしながら戻ってきました。
15日、復興支援委員井上さんが御自分のナレーションが入った映像、地震直後の被害状況から復興までの概要をみせてくださいました。涙を抑えまた鳥肌が立つほど感動を覚えながらみせていただきました。
関さんから690戸、2167人が被災、全員が3年間の避難生活を強いられた事。そして、村に戻ったのは500戸、1500人と72%、戻らなかった方も大半は合併した長岡市内に住んでいること。復興に当たっては「どんな生活をしたいか」だから「どんな政策をするのか」という村民と行政側とのコミュニケーション。
そして、ご自分の復興について被災から復興までの説明。
牛舎を壊され、自宅が土砂ダムで水没、牛を避難させ闘牛という文化を守るため大変な御努力をなさった松井さん、多くの牛を一瞬に失い酪農で復活した斉藤さん、 仲間と農家レストランを開業した林さんなどのお話をお聞きしました。
16日は復興した山古志を見せていただきました。闘牛場、水没した村、すっかり家が無くなり棚田と道路と倉庫だけが残った村、移設された住宅、共同牛舎、農家レストラン ・・。
伝統の闘牛を消せない、錦鯉発祥の地を守る、やっぱり牛(酪農)が好き・・。こんな伝統と文化が復興の力となったことに感動、勇気付けられて帰ってきました。