昨日、津波による樹木被害の調査方法検討会に参加しました。
所属団体の活動メニューの中に本調査を組み入れることを模索しています。今回は調査要領を作成するための調査です。
今後スタッフが、今回の調査結果から本格的に調査をするための要領書を作成することになるようです。
今回はその参加報告です。
約15名が参加しました。3版に分かれて、宮城県七ヶ浜の近くの湊浜公園や緩衝緑地公園付近を歩きました。
利府を出発 途中、多賀城付近の産業道路をとおりました。ソニーの工場が見えます。街路樹で塩害で枯れたもの、枯れずに残った木などを確認しながら一路目的地へ。
がれきを一旦収集、分別収拾場所などがありました。壊れた車の集積所もありました。
湊浜公園です。がれきも撤去が進みかなりきれいになっていました。遠くに火力発電所の煙突が見えます。近所の方でしょうか結構人がいます。
海沿いから保安林の方向を見たところです。松が元気です。もうすっかり雑草が生えています。敷石は剥がれていること以外津波の痕跡はほとんどありません。
保安林を海に向かって撮ったところです。
マルバシャリンバイが根っこごと流され桜の木に引っかかっていました。
緩衝緑地です。シラカシの葉やヒマラヤスギの葉が一面に落ちていました。塩が引いた後落ちたものと思われます。
公園の中にがれきの集積が見えます。
今回は、津波の樹木に対する物理的な影響や塩害についての影響について調査を進めるための方法を検討するための調査です。
以前石巻や東松島、亘理などに行った際は大きな木が倒れがれきが散乱し、ヘドロに覆われていて言葉を失いました。一方、今回調査をした場所は海水には浸かったもの津波の大きな力をあまり感じられず、また、ヘドロの痕跡がほとんどありません。
同じ海の近くでも全く様子が違いました。
今回の調査はその調査手法や目的を明確にするためのものです。何かの結論を導き出すためではありませんので結果報告はできません。
強いて言えば、今回調査を行った場所では常緑広葉樹、例えばユズリハ、シラカシ等に被害が大きかったと思います。これは、津波を被った時期の問題だと思われます。ただ、これも経過観察の必要があると思われます。