人一倍努力をし、才能もある人間がどうしてこんな発言をするのだろう。
被災地の首長他多くの役人は震災後一時も休む時間が無く、ボロボロです。被災者はプライバシーも水道も下水もまだまだ十分な食事もとれない人も多くいます。
私の知人の中に、女川の行方不明の親戚のことを思いながら生活しています。未だ手つかずのがれきの中にいるのではないかと・・。
それもこれも当事者意識の無い、国会議員に責任があります。与党も野党もありません。今は戦争なんです。悲しみと我慢の限界を越えた被災者の立場にたって、政治ができないのは人間とは思いません。
この憤りは、もちろん、「松本龍復興担当相」です。
遅れに遅れている復興、その責任は地方の首長ではありません。まして被災者でもありません。
100ヶ日の法要が終わった今頃になって被災地にきた復興相は、まず、土下座して遅くなりました・・・遅ればせながら被災者の声を聞かせていただきます。首長に於かれましては、今まで国の対応が遅いため大変ご苦労をおかけしました。今まで皆様が出してきた復興案を一緒に検討させていただきいただきます。命がけでバックアップします・・。これが普通でしょう。
前にもこのブログで取り上げました。2004年のスマトラ沖地震を受けインドネシア政府が復興庁を設置したのは被災の中心アチェ州。クントロ元長官は本気度を地元住民に示すために妻と一緒に移住した・・。(6月22日河北新報)
松本龍復興担当相とクントロ元長官とは対照的です。「知恵を出さないやつは助けない」発言。出迎えない知事に公衆の面前で無礼呼ばわり・・・。命がけで議論している漁業特区構想、「コンセンサス・・・」発言・・。
「俺はお前らを助けに来てやったんだ」と言う態度。「九州の人間なんで荒っぽい口をきいた」・・。私は仕事で毎週のように九州に行っていた時期がありますがこんな口をきくひとに会ったことがありません。
「慈悲の怒り 震災後を生きる心のマネジメント 上田紀行」を読んで、天災を人災が同時に発生した今回の大震災に対する心の持ちようを学んですこしは落ち着いてきたと思っていました。
しかし、この松本龍の登場で疲れが倍増しました。人間ではありません。1日で議員を辞めさせてください。時間の無駄です。国会以外の場で辞めさせる話はしてください。そして復興相を替えてください。誰がなってもこの人よりはましです。