これは、8月1日に私の散歩道に生えたチチタケです。
9月6日の新聞です。福島県古殿町のチチタケから8月には3,200ベクレル/㎏、福島県棚倉町では9月3日にはそれよりはるかに多い28,000ベクレル/㎏、が検出されたことを報じています。これからキノコ狩りシーズンにはいるので注意を呼び掛けていました。
また、これから米の収穫時期です。心配なのは放射性セシウム。出荷を前に放射能汚染具合を検査しています。発表されるたびにドキドキします。農家の方はもっと心配と思います。今までのところ放射性セシウム未検出!・・よかった。
1㎏当たり500ベクレルを超えなければ出荷していいことになっています。まして、未検出となれば大威張りで出荷できます。
ところで、本当に大威張りで出せますでしょうか?未検出とは正確に言えば1㎏あたり20ベクレル未満です。つまり、国は20ベクレル未満は検出できない測定器を使用しているということをはっきり説明しています。しかし、一般的な受け止め方は、未検出イコールゼロ・・・・。
以前(1989年)有機農法で作っている千葉県産の玄米からセシウム137が検出され問題になったようです。その時検出された放射性セシウムは1㎏当たり1.6ベクレル・・。各国が実施した核実験の影響およびチェルノブイリ原発事故による影響と報じられたようです。(放射能汚染の現実を超えて 小出裕章)
チェルノブイリの事故以来、ベラルーシやウクライナは基準をつくりました。野菜の基準はそれぞれ40、 100ベクレル/㎏です。飲み水は、2、 10ベクレル/ℓです。この基準からすれば千葉県産の玄米で検出された1.6ベクレルは小さいのです。それでもこのとく日本では問題になったのです。
それが、今では、福島第一原発以来、過去には問題となった値の10倍の量の放射能汚染があったとしても「未検出」という判定。 よかったよかった!安全だ安全だ!
我が国では安全でない基準は、野菜も米も500ベクレル/㎏以上、飲み物200ベクレル/㎏以上と決めてしまいました。
私は思いたいです。日本の医学に対する研究や食の安全に対する考え方はベラルーシやウクライナよりも進んでいることを・・。
だから、ベラルーシやウクライナの基準は厳しすぎるという根拠、日本の基準は安全だという根拠を分かりやすく説明してほしいと思います。
チチタケやマツタケ、ホンシメジ等の菌根性のきのこが特に問題になりそうですので食べないで我慢します。
しかし、米は食べないわけにいきません。
又、今まで日本の農作物は海外では高く評価されて来たように思っていました。我が国の放射能に対する甘い基準は、一見農家擁護のように思えますが、将来的にはかえって農家を苦しめることになりそうでしかたがありません。
逆に農家に対する一時の賠償金額を低く抑えるために基準を甘くし、結果的に我が国にその何倍も損失を与える政策のように思えてなりません。
個人的には日本の米は世界一と思いたいです。ベラルーシやウクライナの基準よりも低くしてほしいです。
そして、その基準を上回った米は全部東電が買い上げるべきです。それが日本の農業を守ることと思います。