近くの公園の池です。
水鳥がいました。一羽だけ気になる鳥がいました。
他の水鳥より沈んで泳いでいます。
沈んだ泳ぎ、これが普通なんでしょうか?
チョット気になりますが、何もできません。
先般、福島原発事故の影響で避難を強いられている浪江の皆さんの様子を報道していました。(3月24日NHKスペシャル 「故郷(ふるさと)が移住か~原発避難者たちの決断~」)
浪江に帰る・・・そのことで浪江の人たちをまとめていきたい町長、しかし・・・。
小出しに厳しい現実情報をリークする国・・・。国と東電に怒り、そして、住民に対して心を痛めながら見ました。
我が家(仙台市)の近くに浪江から避難して来ている方がいらっしゃいました。避難している方ですのでネットで情報を入手できる環境にありません。もちろん浪江町からも都合の悪い情報は入らなかったと思います。一番必要としている浪江町民に情報が入らず、直接関係ない私達はネットで情報を検索できます。これはおかしいです。
私は、この方に早くから放射線量のデータを出力し渡しました。この方の両親とも津波で行方不明の時期でした。 両親の手がかりを求めて安置所のある相馬市や情報がある二本松市に行ったりしている時期でした。
NHKスペシャルは、町長や区長、青年団の皆さんにスポットを当てながら、正確な情報を示されない中でほんろうされている姿を映し出していました。
国から具体的な方策を示されないなかボロボロにさせられる浪江の人たちの姿を改めて見せつけられました。
野田総理、「福島の再生なくして・・・」。言葉が死んでいます。原発事故が起こった後の対応で、はっきりしました。国としての機能は麻痺しています。県議会議員も福島県知事も国会議員も、今こそ働くときです。このままではいない方がましです。
壊れかけたコミュニテイーを取り戻すには「集団移住」しかありません。津波被害の町の高台移転も難航していますがそれ以上に厳しいと思います。市町村合併の時以上に先住者との軋轢は当然出るかもしれません。でも、「避難民」としてちりじりとなり、厄介者また差別の中で生きていかねばならないような人を一人でも作ってはダメです。
一羽だけ沈んだように泳いでいる水鳥・・・。この鳥をみて何故か浪江から近所に避難している方の様子が気になってきました。